「それしかない」病はヨシタケシンスケ読んで治そう

子どもになにか尋ねて「べつに〜」とか言われるとむっとくる。
口答えされた気になって「はっきりしなさい」と怒ったりする。
 
 
診断を下します。
それは明確なひとつの答えを求めてしまう「それしかない病」
大人の感染率は82%ぐらいで、自分は大丈夫、と思っていても知らないうちに罹ってしまっているから、おそろしい。
 
 
絵本デビュー作の「りんごかもしれない」以降、欠かさずずっと読み続けているヨシタケシンスケさんの新刊が出ました。
 
『それしかないわけないでしょう』

 

 

読んで気づく、ああ自分も「それしかない病」患者だぁ。
 
 
ヨシタケシンスケさんの魅力は、多様なモノの見方をユーモアたっぷりに見せてくれること。
りんごひとつからの広がり。
変なクセの言い訳。
服が脱げなくなったらどどうなる?
つまんないをどうしたらつまんなくできる?
 
 
 
どの絵本も「それしかない」を突き抜けてとてつもない発想の連続です。
そうなのだ、ヨシタケシンスケの作品に共通しているのは「それしかないわけないでしょう」という問いかけなのだ。
 
好きか嫌いか
良いか悪いか
敵か味方か
白か黒か
と決まった答えを求めてしまう、「それしかない病」に罹ってしまっている大人よ、ヨシタケシンスケの世界に浸って発想を広げましょう。
 
わたくし、ただいま、治療中です。

 

 

りんごかもしれない

りんごかもしれない

 
ぼくのニセモノをつくるには
 
つまんない つまんない (MOEのえほん)
 
なつみはなんにでもなれる

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あるかしら書店

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おしっこちょっぴりもれたろう
 
このあと どうしちゃおう

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みえるとか  みえないとか

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