フリーランスはヒマなのだ

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攻めまくりのNHK 「ノーナレ」に圧倒される

攻めまくるNHK。その攻めの凄まじさに最近たじたじとなってしまったのがこれ「ノーナレ」。
 
ノーナレとはNo Narration。ナレーションが一切ないドキュメンタリーです。
明日8/21から3日連続で新作2本と過去作品1本の放送があります。
 
新作の「元ヤクザのうどん店」(21日)「町工場機械音✕ミュージック」(22日)も興味津々ですが、3日目再放送の「ミアタリ」(23日)は、初見のとき身震いしたほどの傑作で、みなさん必見です。
 
「ミアタリ」とは指名手配犯を顔写真だけを手がかりに雑踏から見つけ出す大阪府警の「見当たり捜査」のこと。
毎日ひたすら何百枚もの顔写真を見返し、整形しようが髪型変えようが年齢を重ねようが生涯変わることのない目元(眼球)を記憶に刻み込んでいく。
そして歩き見張り、雑踏から一致する人物を発見していく。
 
その姿はストイックにトレーニングを繰り返すアスリートのようで、圧倒的です。
 
 
顔認証システムとかのデジタル技術でも人物特定はできるのだろうけれど、ミアタリと大きく異なるのは、そこに<絶対に捕まえてやる!逃がせへんで!>という使命と執念があるかどうか。
 
密着する見当たり刑事の、「こいつらはみな友だちだ、会いたいんや」なんていう言葉はホントに重く、もし指名手配犯がこのテレビ見てたら絶対に大阪から逃げ出しちゃうに違いなし!
 
 
こういう番組、というか素材には、たしかにナレーションは不要です。
ナレーションはわかりづらいところを説明したり、心情を代わって伝えたりと親切ですが、時にその親切心が仇となり、思考を妨げたりもします。
対して「ノーナレ」は、作り手の主観が押し付けられない分、観る人それぞれが考えなくちゃいけません。
 
「ミアタリ」や「元ヤクザのうどん店」や「ストーカー加害者」(ノーナレで一度放送されたこちらも傑作。今回再放送はないみたい)のような、一般には知らない世界はなるべくならば作り手の主観を排除した客観でまずは触れてみたい。
 
わかり易さが求められるテレビでは、ありそうでなかった画期的な試みです。
ぜひぜひみなさんご覧を。見終わったら語りたくなってしまう、ですぞきっと。
 

 

見当たり捜査官 (双葉文庫)

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刑事眼―伝説の刑事の事件簿?

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