metooの流れはもう止められない〜はあちゅう氏から一気に、となるか
はあちゅう、というブロガーは結構前から知っていたけれど、なーんか軽そう薄っぺらそう話題性だけの人、なんて思っていた。
でも文庫版になった「半径5メートルの野望」を読んでから、その印象がガラッと変わりました。反省しています。ごめんなさい。
その考えや発言や行動はとても強く揺るぎなく、こんなおじさんにもビビビッときてしまうほど刺激的です。「なんだかなぁ〜」「なにやってんだかなぁ〜」「このままでいいのかしら〜」と、ため息でスキマ時間を埋めている20代の方(女性だけでなく男性も)は、だまされたと思って年末にでも一度読んでみるのをおすすめします。
で、その「半径5メートルの野望」のなかに、かつて会社員(電通)時代に受けていたセクハラ・パワハラのことも書かれていました。
その相手が誰だか、この記事で判明。あの人だったんだ。
直接はもちろん知らないけれど、結構有名なクリエイターで名前だけは知っていました。本(「コミュニケーションをデザインするための本」)も読んだことあったし、東海地区の仕事も結構やってるみたいです。
「半径5メートルの野望」の中で、はあちゅう氏は、
「そんなしょうもないやつを恨んでいる暇もないほど充実している自分の人生に、感謝したくなりました」「業界で生きていけると思うな」と言われた時に「じゃあ、そんなしょうもない業界を超えたところで、圧倒的に買ってやる」という反骨心が芽生えたことを覚えている。とか書いています。
この本の執筆の段階では、
絶対にその人より、尊敬される人間になってみせるし、お金だって稼いでやるし、有名になってやる。幸せになることが、1番の仕返し。
だと書いていましたが、ついに言って(告白)してしまったのですね。
記事のなかでも書いていますが、昨今の#metoo(私も)の流れの影響は大きいようです。
記事を読むと、その一連はひどいもので、カッコイイオシャレ洗練と称されてしまうクリエイター以前に、男として最低です。
セクハラやパワハラというコトバが今ほど一般的でなかった頃から、当たり前のようにそれはあり、強い立場からの圧力に多くの女性たちや立場の弱い人は唇をずっと噛み締め我慢していたことでしょう。
でも正直その発言に「キツイな」と思ってしまうのは、自分が男だからか。公に言わなくてもとか人格まで否定しなくてもとか、と思ってしまうのは男性だけか。
でも、そうやって外堀を埋めて戦わなければ戦えない立場の人もいるってことをそろそろ男性(立場が上の人)は身にしみなくちゃいけないのかも。
#metoo(私も)という流れというのは人を確実に動かしてしまう力があることが段々と分かってきて、流れを後押しにして前に出てくる人がきっとこれからも出てくるのでしょう。
「業界で生きていけなくしてやる」「俺に逆らうとどうなるか思い知らせてやる」とか、生き延びてきた人たちよ、気が気じゃない「流れ」がすぐそこに来てますよ。大丈夫ですか。