お前は高齢者だ!と突きつけられてしょげる2017年が去っていく

「ジュニア」の次がいきなり「シニア」という呼び名になってしまうフィギュアスケートの世界。大会直前の6月30日時点で15歳以上ですと、選挙権なくても末っ子でも「シニア」らしいです。

 

相対的に年上の人の総称であるシニアは、日本では一般に「高齢者」を意味します。
ですので、妙に落ち着きのある19歳宮原知子さんも底抜けに明るい17歳坂本香織さんも、コンビニ突っ込むバアさんや高速逆走するジイさんと同じ「シニア」と呼ばれてしまう、摩訶不思議な現象が生まれるのです。

 


世の中的に何歳から高齢者なのか知りませんが、ちょっと前に内閣府から添付写真のような案内が届きました。

 

【「高齢者の健康に関する調査」ご協力のお願い】

 

なになにぃ、<少子高齢化の現代における日頃の健康に関する意識や高齢期又は高齢期に向けた就労意向や社会活動への参加状況>を聞かせてくれだと。

 

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こうまざまざと「あんた高齢者でしょ。その代表としてちょっと聞かせてくれ」と突きつけられてしまうとですね、謝礼の図書カード500円で高齢者向け雑誌買え!と言われているようで悲しい。
(ちなみに高齢者向け雑誌にどんなのがあるか調べてみたら、すごいタイトルが並んでいました。「いまこそ倶楽部」「みのりの時」「壮快」「安心」「健康365」「月刊介護保険」「毎日が発見」「ゆうゆう」などなど。絶対買わねえぞ!)

 

 

この調査、全国から無作為抽出法というくじ引きみたいなもので対象者を抽出したそうで、その数3000名。

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調査対象の分母が何歳以上なのかは依頼書に書かれていないので分かりません。

今年の9月15日時点での65歳以上の人口は3514万人、総人口に占める割合は27.7%だそうです。総務省統計局では、この65歳以上を<以下、高齢者といいます>なんて決めつけています。


あのぉ、わたくし、65歳まではまだまだ遠く、それは背伸びしても見えない遥か彼方の数字です。それなのに【高齢者の健康に関する調査】対象3000名の一人になってしまった。
12月に開かれた某プロダクションの忘年会での高齢、いや、恒例くじ引き大会では何にもかすりもしなかったというのに、神さまはいじわるです。

 

 

 

そんなこんなのクリスマス、調査員が訪ねてきました。
調査員も、見るからにシニア(年上)で、もう今やコンビニに東南アジアや中国の人のバイトが欠かせないように、高齢者の高齢者による高齢者のための調査でも高齢者は欠かせないようです。

 

 

調査ってどんな内容だったの?
守秘義務的なものがおそらくあるでしょうから、その中身についてはここでは書けません。
書けませんが、ただひとつだけ、この質問に対しては、しっかりと答えておきました。

 

 

問い:何歳まで働きますか?

 

答え:70歳ぐらいまで。

 

ですので、ですから、ぜひとも。
本年中はお世話になりました。2018年もその後もその先もずっと、みなさまどうかよろしくお願いいたします。
では、良いお年を。

 

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