未知との遭遇における優位性は未知側にある
【虎という名前がつく以前の虎は、今よりもはるかに恐ろしいものだっただろう】
誰が言っていたのか忘れましたがそんなフレーズを思い出してしまいました。
人の大きさから想像するに、その距離はおよそ20メートルほどでしょうか。
近づくにしてもその歩みは小さく一歩ずつで、一気に距離を縮めることを誰もしませんでした。
好奇心よりも、なぜだか心をざわつかせる正体不明の杭が両足をその場にとどめさせました。
未知との遭遇における優位性は、はるかに未知側にあるのです。