フリーランスはヒマなのだ

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「半分、青い」の舞台は岐阜のマチュピチュだった

コップに半分入った水を見て「もう、半分」なのか「まだ、半分」なのか。

思考を語る例えとして、使い古され過ぎちゃってもう口にするのも恥ずかしい。

 

だからこれからは、空を見て「半分、青い」か「半分、雲い」といいましょう。

はじまりました朝ドラ「半分、青い」(から続く新生「あさイチ」もセットで)

www.nhk.or.jp

舞台は岐阜。出身でも在住でもないけど、気になる。

というのは、主人公の暮らす(という設定の)町である岐阜の恵那の岩村町には、ちょうど2年ほど前に仕事で行ったことがあるからです。

 

 

 

そこは【岐阜のマチュピチュだった】

 

「つい最近なんですよ、知られるようになったの。ずっとここにあったのに」

 

GoogleのCMにも登場した兵庫県竹田城跡のことを、サントリーBOSSのCMで満島ひかりがこう言っています。

 

行ったことないですが写真で見る限り、標高354mの雲海に包まれたその光景はたしかに幻想的です。越前大野城も同じような光景で知られていますね。

 

城マニアからしたら今さら、かも知れませんが観光地としてのブレイクはなにがきっかけになるのかわからないのでオモシロイものです。

 

竹田城跡は、天空の城とか日本のマチュピチュとか称されているらしいですが、

でも、知っていますか。岐阜の恵那市に「岐阜のマチュピチュ」と呼ばれる(呼んでいる)城跡があるってことを。

 

その名は「岩村城跡」

恵那インターから車で20分ほどの恵那市岩村町にあります。

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「半分、青い」の2年前、仕事でたまたま訪れ、その存在をはじめて知りました。

明治の廃城令で建物は解体され、今は石垣だけしか残ってなく、いわゆる観光地でもないのでそれほど知られている場所ではありません。

 

犬山城や姫路城など天守が聳える城はその壮観さに圧倒されますが、こうした城跡城址の見方、楽しみ方が今ひとつ分からなく「う〜ん」てな感じでぱぱっと撮影を済ませて去ったのですが、なぜだか今になって気になってきています。

 

 

岩村城跡と同じように、天守もない石垣だけの城跡なのに、竹田城跡はどうして注目を浴びているのかと。

 

 

 

で、こんな寓話を思い出してしまいました。

 

象を見たことのない人が、暗闇のなかで象の鼻に触れ言いました。「象は水道管のような生き物だ」、耳に触れた人は「扇のような生き物だ」、脚に触れた人は「柱のような生き物だ」と、象を表現しました。

 

どの感想も間違ってはいないけれど正しいわけでもない。

 

細部なのか全体なのか。

この喩え話は、観光地にも言えることなのかもしれません。

 

いま竹田城跡や越前大野城は、ある季節のある特定の時間帯の特殊な条件が揃った時だけの雲海の中に浮かぶ幻想的な瞬間を写真に捉えようと、多くの観光客が訪れています。

 

城マニア石垣アニア以外にとって、細部〜つまり城跡や石垣よりも、むしろ全体〜離れた場所からの眺め、のほうが観光という点ではお目当て度が高いのかもしれません。

 

 

竹田城跡も越前大野城も、遠くはなれた場所から全体=全貌を見通せるポイントがあります。

対して岩村城跡は、残念ながら全体=全貌を見通せるポイントがないようです。

暗闇の中で象の鼻や耳に接するだけしかできません。

もしかしたら岩村城跡にも、竹田城跡や越前大野城のように全体を見ることができるポイントがあったならば、その運命は変わっていたのかもしれません。

 

 

 

これを機会に岩村城について調べてみました。

標高は、竹田城跡の倍以上717mで、全国でも最も標高の高いところにある山城だとか。

築城も、竹田城よりも300年以上も古い、鎌倉時代の1185年という説もあり、歴史的価値も高い。

 

これはこれは、知らなかっただけでかなり貴重な城跡ではないのでしょうか。

隠れた逸材のような気がしてきました。

 

 

しかも、伝えられる物語もかなり魅力的です。

岩村城跡のある場所は霧が多く発生します。そのため別名「霧ヶ城」とも呼ばれていたらしく、しかも伝説として、敵が襲ってきたとき、岩村城秘蔵の蛇骨を井戸に投げ入れると、どこからともなく霧が発生し城を覆い、襲ってくる敵を撹乱したとかの話も伝わっているそうです。

これこそ竹田城跡の、あの幻想的ビジュアルに匹敵するかも、です。

 

 

さらに、歴代、城を守った城主のなかには、戦国時代政略結婚ながら家臣・領民を守った女城主(信長の叔母ともいわれている)がいたとか。

 

 

なんとも物語は揃いまくっています。秘めたる可能性を感じてきました。

 

 

まだありますぞ。

全然知らなかったのですが、岩村城の麓の町並みは、高山や足助と同じ「重要伝統的建造物保存地区」にも指定されていて、武家屋敷や町人屋敷など昔ながらの家並みが軒を連ねるなんとも雰囲気のいい場所です。

しかもただ古いだけでなく、カステラ屋、カフェ、菓子屋、土産物屋もあり、てくてく散策するのも楽しそうな感じです。

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その中に1軒、酒蔵見学・試飲ができる造り酒屋があり、いい雰囲気です。

「女城主」という名が冠された生酒をついつい買ってしまったほどです。

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高山もいい、京都もいい、馬籠妻籠もいい。古い町並みと趣を求めて国内外から多くが皆が訪れています。

これらが、紅白歌合戦の舞台で歌い踊るメジャーアイドルだとすると、岩村という町は……う〜ん、なんだか分かりませんが、ビビビときています。

 

 

 

 

岩村城跡は「下半分、石垣」で「上半分、ない」

岩村町は「半分、古く」見えて多分家の中は「半分、新しい」

その時買った女城主2本は「半分、特別本醸造」で「特別純米

と、なりました。

 

やはり日本のどこかは誰かの地元でご当地ですので、ご当地番組ご当地グルメご当地ソングにご当地アイドルというように「47分の1は、強い」

「半分、青い」は、まだ1回目しか見ていなく、でも楽しそうで、やはりご近所が舞台となると評価は甘く「半分、増し」となってしまうのは、ご当地マジックというやつですね。

 

 

 

連続テレビ小説 半分、青い。 Part1 (NHKドラマ・ガイド)

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