フリーランスはヒマなのだ

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「珍」「奇」「異」「怪」「妖」が勢揃い愛知のワンダーランド、それが風天洞だ!

ここ4年5年ほどイベント運営のために通っている愛知県は豊田の足助地区。
知ってるつもりで知らない足助がまだまだありました。
 
しかも!それが!
「珍」「奇」「妙」「異」「怪」「迷」「妖」なる場所で、足助のDeep度ハンパないっす。
 
 
その名は「風天洞」
 
 
知る人ぞ知る。知らない人は知らないほうがよかった?でも知らないのは人生少し損してる。知ってしまったら覚悟を決めて何度でも。
風天洞とはなんぞや?寺?神社?洞窟?秘境?公園?テーマパーク?
 
うんにゃ、そこはただひと言「風天洞」としか称せません。
 
 
現地でもらったチラシ(これもまたいつの制作?)によると「当山(岩戸山観世音寺)の建立は800年以上前」とのことで、にわかに信じがたいですが信ずるものは救われる救われたいから、はい、信じます。

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「風天洞」を訪れてからしばらくが経ちました。この地で遭遇したいくつかが未だ脳内で整理されていません。あれらは夢だったのか幻だったのか、はたまた仮想現実だったのか。
記憶と記録が何者かによって消される前の早いうちに、一人でも多くの皆様の脳内に移し替えなければいけません。
 
 
さあ覚悟はよろしいですか。
珍的ワンダーランド「風天洞」巡りが、はじまります。
 

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そこは豊田市大藏町岩戸山。足助・香嵐渓に向かう途中にあります。
 
県道沿いに立ち並ぶ異界へのゲートの向こうには、天空へと伸びる細道。
導かれるように足は一歩また一歩奥へと。

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途中すれ違ったのは「悪魔の手毬唄」(横溝正史原作市川崑監督)に出てきた岸恵子のようなおばあさん。
おばあさんとは、手毬唄の代わりに「こんにちは〜」と明るい挨拶を交わしました。
否が応でも気分は高揚してきます。

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ずらりと並ぶタヌキ大明神やら観音様やら十二支守り本尊に見守られながら、さらに奥へと誘われていきます。

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iPhone新型発売日の朝、青いTシャツを着た陽気な店員さんとハイタッチしながらApple Storeに入店するのに抵抗感を感じる人は、この両側から突き刺さる視線の波状攻撃はちょいと厳しいかもしれません。
 
でもそれも修行です。
 

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風天洞は洞窟のこと。入洞開帳料金は1000円。

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とはいうものの入り口らしきところには誰もいない。どこで料金を?と思っていたら、どこからともなくひとりの女性が現れてきました。どうやらこれもセンサーの成せる技のようで。
 
むむ、ここにはやたらセンサーが張り巡らされていて、さあ、インポッシブルなミッションの始まりです。
 
ですので、風天洞巡りあると便利なグッズその1。
「センサー感知ゴーグル」をお忘れなく。
 
 
 
 
洞窟は人工物ではありません。巨大な岩と岩との重なりのすき間を上がったり下がったりの道行きでございます。
 
ときおり頭上から水が滴り落ちてきますから、あると便利なグッズその2「帽子」

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この洞窟内にもセンサーは四方八方に張り巡らされていまして、ライトが親切に行き先を明るく照らしてくれます。
暗闇が苦手な人も安心して冒険をお楽しみいただけます。
やはりあると便利なグッズその3「スニーカー」
ヒール、クロックス、下駄は危険です。
 
 

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およそ500メートルの洞内の旅は、七福神めぐり。
 
とはいうものの七福神の知識が乏しい私は、あれもこれも七福神?てな像があらゆる空間から出迎えてくれます。
 
右向けばにょき、左向けばにょき、けっしてひとりでは入らないでください。
あると便利なグッズその4「パートナー」

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しかし、いったいこれだけの像や通路や階段をよくぞ運び入れ整備したもんだ、と感心しきり。
いまだ未完成といわれるサグラダ・ファミリアの、あのコツコツも凄まじいなと思ってはいましたが、それに勝るとも劣らぬコツコツがここにもありました。
コツコツ好きはスペインなど行かなくても風天洞で充分に感じ入ることができるでしょう。
 
英会話もダイエットも筋トレも三日坊主で終わってしまう根性なしは、風天洞のコツコツを見習い人生をやり直しましょう。
 
 
 
 
「こちらでございます」と、進むべき道を示しているかのよう像もあり、決して迷子にはなりません。

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じゃーん!でたー!
風天神!様。

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目にした瞬間、足の爪先から頭のてっぺんまでぞわぞわと細かいミクロン単位の虫数万匹が、秒速50センチほどの速さで一斉に這い上がってくる感覚が。
 
 
 
 
 
 
 
 
 およそ500メートルの洞窟探検を終え、道なりに進むと自然と小さなバラック小屋へと導かれます。

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中に入ると、
 
 
 
 
 
 
 
圧巻!天皇肖像画だ!

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神武天皇から125代今上天皇まで肖像画が壁一面に。

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う〜むしかし、神武天皇とか推古天皇とかの肖像画と言われましてもですね、その御顔がどうして描けるのか?などという誰にでも浮かぶ疑問を投げかけてはいけません。世の中には「そういうもんだ」がいっぱいあります。
 
この肖像画を描いたのは、馬堀喜孝という肖像画家で、調べたらなんと!旧一万円札の聖徳太子、旧千円札の伊藤博文、旧五百円札の岩倉具視、それぞれの肖像画の原作者だそうです。
 
そしてイノシシまで。

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この小屋はカオスな展示場。目にするモノすべてにコトバを失います。

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再び外へ。
巨石の間を進むと、
文字がかすれてしっかりと読めないけれど、奥にはツトヘビ様の棲み家があり、「おとりの蛙をどうぞ」なんて書いてある。

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ツトヘビってなんだ?と調べたら、奥三河に伝わる蛇の妖怪で、ツチノコのバリエーションとのこと。
 
 
 
 
 
 
 
衣料品販売もあった。パンツ売ってた。
無病パンツ、ぽっくりパンツ、延命パンツ。

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ユニクロの「感動パンツ」というネーミングにも驚いたけれど、それ以上のインパクトネーミング。

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無病パンツ、ぽっくりパンツ、延命パンツ、これ全部履くとどうなるの?
病気になることなく長生きできて、でも、ある日突然ぽっくり、できますか?
人生100年時代のいま、ぜひ身につけたいものです。
 
 
 
 
 
 
さあ、さらに巨大岩の積み重なった奥へと進もう。

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じゃーん!寝拝み楊柳観音
 
岩底に描かれた寝拝み楊柳観音を寝転んで見上げて拝み、さらには白い御札を自分の体の痛い部分に貼れば治癒となる。とか。

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寝拝み、とはこういうことです。

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お札は顔の部分に多く貼られていました。

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顔に貼りたい気持ちはよくわかりますが、それはここでいう治癒とはちょいと違うのでは?と首を傾げますが、そんな疑問を投げかけてはいけません。世の中には「そういうもんだ」がいっぱいあります。

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ここは高校野球部のベンチ前か。

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バットケースに収められた金属バットかと思ったら、「おみくじ」だった。
 
敷地内進入禁止のポールのような、なんて言ってしまってはバチが当たります。
持ち上げる重みにありがたみを深く感じ入り、心を込めて引きましょう。
おみくじの結果が悪くても、おみくじを振り回してはいけません。

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干上がっていましたが、足湯コーナーの前にはこんなのが。

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もうホント訳がわからなくなってきています、このあたりは。
 
 

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さて、風天洞の旅はそろそろ幕を閉じようとしています。
 
 
 
 とそこに、
大日本帝国戦艦「陸奥」の遺材がありました。

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人の家を訪ねて本棚に並ぶ本を見ると、なんとなくその人の趣味嗜好がわかります。
 
しかしおよそ2時間の風天洞アドベンチャーは、より一層風天洞とはなんぞや?が深まってしまい未だ混乱の極みです。
なんたって目の前にあるのは、戦艦「陸奥」ですから。

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風天洞の「風天」とは、あるサイトによると、採掘業者の親方が風天(インドの風の神)に似ていたから和尚が名付けた、とありました。
 
 
風天…インドの風の神。風を神格化したもの。
 
 
そもそも似ているって?その似ている元となる風天の顔って、そもそも?
なーんて疑問を投げかけてはいけません。世の中には「そういうもんだ」が、やはりいっぱいあります。
 
 
 
風です風。
風はひとところにとどまることはなく気ままに現れては消えていくもの。
風天洞そのものが「風」なんかではなく、そこを訪れてああだこうだとツッコミながら家路に帰っていく私たちが「風」みたいなもんです。

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さあ、風になって風天洞をふわっと旅してください。
 

 

東海珍名所九十九ヶ所巡り

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