深夜のガストで漏れ聞こえてくる”消しゴムマジックは便利だわ〜”てな三人の会話を聞いていたら自分がまるで「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の写真の姿が消えていくお兄さんの気分になってしまったという話 なっち「消しゴムマジックてすっごいね」 みー…
いつも「これもあり」をお楽しみいただきありがとうございます。 今後本ブログ(投稿)はウエブサイト「note」へと移行させていく予定です。 ↓ タイトルは「あの時は正しく、今は…」です。 note.com 引き続きご興味をお持ちいただけますならば、 noteにおい…
先送りっていうとどうも消極的で無責任さを感じます。今やるべきこと、今必要なことを、 あーメンドくさ、やりたくねえ、と遠ざけることですから。 同じような意味の言葉で、先延ばし、ってのがありますでもね、なんとなく先延ばしは、 先送りよりもポジティ…
「撮影の合間でいいから企画をふたつみっつよろしく」 「泊まりのロケでも夜は暇でしょ、その間に企画できるよね」なんてことを、若い頃はよく言われました。 そんなぁ〜ムリっすよ。 と首を振っても、返ってくるのは「できるできる君ならできる」のひと言。…
" data-en-clipboard="true">もしかして、もしかすると、自分は過去、夏目漱石の「坊っちゃん」を読んでいないのでは。読んでいたとしてもそれは、小学校か中学の教科書に載った一文だけの可能性が高い。いや、それだけでは読んだとは決して言えない。あまり…
【chatGPT】が話題だけど、こちらの【AIのべりすと】ってやつも思いもよらぬ続きを書いてくれて、このままいったら文責とか主体性とかどうなっちゃうんだ? ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ という文章の続きを【 AIのべりすと 】に、 <デフォルト〜AIに好きに書かせます> <…
【絶望もしばらく抱いてやればふと弱みを見せるそのときに刺せ】 「エルピス ー希望、あるいは災いー」を見終わってじわっと思い出してしまった、木下龍也さんの短歌です。 あなたのための短歌集 作者:木下 龍也 ナナロク社 Amazon 「エルピスは」 何度も何…
元サッカー日本代表・福田正博さんによると、 PKでは、キーパーは左右に飛ぶから真ん中に蹴ればかならず入る。 真ん中に蹴り込んでくるかもと動かず入れられてしまったら、何やってんだ、と言われるからキーパーは必ず動く。左右に飛ぶ。 だからキッカーは、…
多くの国民からくるんくるん手の平をひっくり返されている森保一監督は、試合中いっぱいメモをしています。中継で抜かれるとだいたいがメモの真っ最中です。私が中継ディレクターだったら、俯瞰カメラズームしろ!と指示するのに、国際映像は気が利かない。 …
週一回の「エルピス」に震えています。 www.ktv.jp 正しいことをしたいと思っていても、 保身や諦めでスルーしている自らに、切っ先鋭い刃が向かってくる、渾身のドラマって感じです。 ここ数年、記憶にないとか忘れたとか関係ないとか逃げ回ったり知らん顔…
マンガが原作の、「リトル・フォレスト夏・秋」「リトル・フォレスト冬・春」 リトル・フォレスト 冬・春 橋本愛 Amazon リトル・フォレスト 夏・秋 橋本愛 Amazon 自然に囲まれた岩手の集落で、独り暮らす女性(橋本愛)の、一年の物語です。2本あるのは劇…
午後からの打ち合わせの前に昼食を済ませようと、ひとりで飲食店に入った。 お好きな席にどうぞ、と促され見回すと、入り口近くに空いたテーブルがあった。 その隣のテーブルでは、女性がメニューを覗き込んでいた。 体は一瞬空いたテーブルに向かいかけるが…
いわゆる年寄り、と呼ばれる年齢でなくても、相対的に相手より年齢が上となるとそれはもう「老」であり、その「老」に、さらに難癖や説教や嫌味が加わると、「老害」となってしまう。 ところがですね、「老」だってむやみやたらと難癖つけたいわけでも、説教…
今村夏子待望の新作。 やはりこの人の放つストーリーは油断禁物。 今回の短編4作どれも、最後はとんでもないところへ連れて行かれてしまう。 「群像」の9月号で今村夏子研究がされていてその中にこんな引用文があった。 【いまや誰もが正常ではないのだ。私…
物語を紡ぐ、ってまさにこういうことなんだなぁと。 タラント 作者:角田光代 中央公論新社 Amazon タイトルの「タラント」とは、使命とか才能を表す言葉で、 そう聞くと選ばれた者だけに 与えられる特殊なもののように聞こえてしまうけれど、 いやいやそうと…
普段ならば見る気さえしない「ミヤネ屋」を 録画予約してまで見てしまうのは 厚顔無恥と鉄面皮をかけ合わせた 言い訳と開き直りのおぞましさが 背筋を凍らせ少しでも暑さ対策に役立つと 思ったからだったけど 闇が放つ熱量の作用は モニターをすり抜け 血流…
「なあ、俺と、新しくカルト始めない?」ではじまる短編「信仰」、ここ数週間のあれやこれやのなかで読むとかなり多角的複層的に見えてきて、タイミングってのも結構重要だなと思ってしまった。 「原価いくら?」が好きな言葉で、現実こそ正義で現実こそ自分…
#風をあつめて #細野晴臣 #リリィシュシュのすべて #村上春樹 #海辺のカフカ #ゆらゆら帝国 #バンドをやってる友達 #ヤンヤン夏の想い出 これらタグになにか予感めいたものを感じたならば、ぜひともこのマンガを手に取ってください。 台湾のマンガ家・高妍…
5月に亡くなった上島竜兵さん。 「押すなよ!絶対押すなよ!」のお約束ギャグがもう見られないかと思うとたまに寂しくもなります。 以前、その「押すなよ!」をお題とした大喜利がありました。 お題は、<上島さんを本当に押してはいけない時は?>です。 い…
" data-en-clipboard="true">むかーしむかし「ときめきに死す」なんていう映画がありました。 監督は(「家族ゲーム」の)森田芳光で、既成概念をぶっ壊せ!お前ら楽しめるか!と数々の実験を散りばめた要注意映画です。 ときめきに死す Blu-ray 沢田研二 Am…
藤本タツキ「ルックバック」 このマンガの読み方を、最近とかく話題の「倍速」と絡めてみる。 ルックバック (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:藤本タツキ 集英社 Amazon 1回目: マンガなので、大きなコマを中心に、ネーム優先で、倍速とまではいかないけ…
例えば待ち合わせ。 おじさんおばさんたちが今日もまた「◯時に✕✕駅の南口で」としているのを尻目に、 デジタルネイティブたちは<「フォートナイト」で待ってたら友だちが勝手にやってくる>と、軽やかに口にする。 メタバース。 ゲームとしてのメタバースは…
かなり濃厚な赤で彩られたTシャツがここにあります。 ポリエステル100%で吸汗性に優れているため、30度近くまで気温が上げる日には、 思わず、つい、うっかり着てしまいます。 自分ではけっして選ぶことのない真っ赤な特濃Tシャツ。 が、なぜここにあるか?…
目的地まであと二駅というところで読んでいた小説がちょうど区切りがついたので、栞をはさんで、本を閉じた。 顔を上げて車内を見回すと、目にうつる乗客が、全員スマホで全員マスクだった。 マスク警察が盛んだったころ、地下鉄で正面に座る女性が小さなハ…
ひょっとして道徳からホラーを生み出すのはとても簡単ではないか、というお話。 小学3年生の道徳の教材に「まどガラスと魚」という文章があります。 以下、おおまかなあらすじです。 ↓ キャッチボールをしていた千一郎少年の投げたボールが、 どこかの家の窓…
平成のはじめだったか昭和の終わりだったか、タイ・バンコクに向かう飛行機のなかで、のんびりと文庫本を読んでいたら、隣の席の女性が、文庫本を指差しながら英語で話しかけてきました。 その仕草と表情から想像すると、おそらくこんな意味の問いかけだった…
今日4月16日は、川端康成の命日です。 川端康成というと「雪国」「伊豆の踊り子」となりますが、 実はですね、 川端という、 作家はですね… 若い娘が老人と添い寝をする「眠れる美女」 男が女性の片腕と一夜を過ごす「片腕」 美しい女を見かけると後を追って…
せんそうせんそうせんそう。 遠く離れた地での戦争の様子はニュースや新聞やネット経由でしかわからず、 かといって、自分が住んでいる自治体主体の戦争がよくわかるかというとそうでもなく、 町が配る<広報◯◯>の片隅に【となり町との戦争〜開戦日:九月一…
" data-en-clipboard="true">「自尊心への礼儀」 " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">「三十の反撃」(ソン・ウォンビョン)という小説のなかに、こんな表現がでてきます。 主人公の女性は30歳。大手企業…
横断歩道で信号待ちをしていたら、 少し前に立つ女性が、キャッと小さく叫んだ。 見ると、彼女の足元に、 名刺や紙幣やなにかのカードが数枚散らばっていた。 スマホケースを落としたようだ。 拾うのを手伝おうかと思ったけれど、 彼女ひとりでじゅうぶん手…