仕事(広告映像制作)の現場から

綿矢りさ『嫌いなら呼ぶなよ』から「老は害でも若も輩」〜老も若も同じ輩・同類なんだ

いわゆる年寄り、と呼ばれる年齢でなくても、相対的に相手より年齢が上となるとそれはもう「老」であり、その「老」に、さらに難癖や説教や嫌味が加わると、「老害」となってしまう。 ところがですね、「老」だってむやみやたらと難癖つけたいわけでも、説教…

「アイドルやってます」の時代

" data-en-clipboard="true">今はそういうことなんだろうな、とはわかってはいます。頭では理解しています。 " data-en-clipboard="true"> テレビのバラエティ番組に出てくる若い女性の皆さんは、 堂々とためらうことなく自分のことをそう称しています。 い…

コロナの波がどんぶらこと打ち寄せさらっていったもの:映像業界編

東京・築地本願寺がオンライン法要をはじめた、というニュース映像を見ました。 従来のように人が集まっての参拝や法話ができなくなったため、らしいです。 www.asahi.com オンラインでの授業や会議は当たり前のように行われているから特別珍しくもなく、お…

コロナ時代の撮影を考えてみる

テレビCMのいくつかがACジャパンに入れ替わっている今日このごろ、皆様方におかれましては…‥ いかがお過ごしでしょうか。 当方におきましては4月に予定されていたいくつかの撮影が、ポポポポーンとはるか彼方へ飛んでいってしまい、いつか戻ってくるのかどう…

「なんだかなぁ〜」の日々の清涼剤 Black Sheep Films

どうかあおり運転に遭いませんようにと祈り運転しなくちゃいけないなんて変だし、 減らして軽くするはずの軽減税率のややこしさが逆に負担を増やしているという矛盾にも呆れるし、 2023年から始まるインボイス制度どうしよう、って言ってる内に4年なんてあっ…

森保監督のメモがもしもスマホのメモだったら

気づきましたか?いつもはあった「それ」が、あの時はなかった。 だからあの結果……なのかどうかは、わかりません。 「YOUは何しにニッポンへ?」とか「家、ついて行ってイイですか?」とか、シロウトさんに聞いてみました系番組を次やるとしたら… 実はこんな…

「モノ売る地方CMコト得るPR動画」〜数打てなきゃ作ってもムダ?

え?あの動画そんな安い予算だったの? そんなにお金かけてあの程度の話題? 九州つよいなぁ愛知よわいなぁ モノ売る地方CM コト得るPR動画 日本中の心をつかむマーケティング戦略 作者: 鷹野義昭 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2018/09/25 メディア: 単…

ときには「これもあるかも」を考えてみよう

2日前?3日前?CMにおける【これもあり】を書きました。 人間の記憶っていうのは優れてるもので、たしかにシナプスに電気信号は走るものなんですね。 前回とは別の角度からの【これもあり】を思い出してしまったのです。 広告に登場する人たちは、基本みな悩…

教えとか経験とか気遣いとか慣例とかを捨て去って生まれる「これもあり!」

スタジオとか会議室で人物を撮影する時、背景にバックペーパーを用意することがあります。 両サイドにスタンドを立て、渡した棒にペーパーのロールを差し込み、簡易スタジオのできあがりです。 でもこの背景で人物フルショットを撮る場合、カメラサイズは大…

人に見られることから逃げていては成長できない。とはわかっていても逃げてしまうのが大半か

仕事上のミスや不甲斐なさを、何千人何万人に、いや、時にはテレビ中継を通じてそれ以上の人たちにさらけ出さなくてはならないって、どんな気分なんだろう。 ほら、プロスポーツ選手の話です。 あの人たちの仕事場は広くオープンで、勤務の様子を見てもらう…

封印のスマホデビュー

撮影で「笑って」とか「こっち向いて」とか言っても、なかなか思い通りにならないのが動物と幼児で、そんな現場に臨む時は、気を引くおもちゃをいくつか用意していきます。 最近では、その道具の種類が変わってきて、スマホの出番が増えてきました。 もちろ…

『世界を変えるエネルギーは、私たちの中にある。』コールセンターの呼び出し音を変えただけで心は変わる

www.youtube.com 仕事柄コールセンターの撮影はたまにあります。撮影中にモニターを通して見るオペレーターのやりとりには「大変だな」の感想しかありません。 無理難題や理不尽な要求にも、笑顔(の声)で応対しなくちゃいけなく、このリンクの記事にあるよ…

ミシェル・ゴンドリー✕iPhone7 こういうのを観ると‥

「Détour」というのは「寄り道」という意味だそうで、目的からちょっと外れた寄り道感覚で撮るにはiPhoneがとても良く似合います。 www.apple.com とはいうもののミシェル・ゴンドリーですから、シンプルな中にもな〜んかふわっと違和感のような、不安感のよ…

2020年を迎える前に「TOKYOオリンピック物語」を読む

近々「走り」を本格的に日々行っている人を被写体とした撮影があります。 予定しているシーンは、都市のなか、自然のなか、住宅街のなか、さらにはトラックと舞台が分かれ、しかもカット数もある程度必要なため、それぞれにいかに変化をつけるかがなかなかに…

タイのCMに思う、もし自分が監督だったらあのカットを入れたかどうか?

タイのCM、特に生命保険会社のCMは泣ける、と評判です。 そのシリーズのひとつにこんなのがあります。 www.youtube.com 幼稚園か保育園の発表会なのか、親たちが見守るなか、子どもたちが歌っています。 曲は「ケセラセラ(Whatever will be, will beなるよ…