ここ1ヶ月ほどスモールデータを集めている。集めるためにすることは何もなく、
夜眠る前に、Sleep Cycle alarmというアプリをセットして、ただいつも通りに眠るだけ。
マイクで拾った音情報と加速度センサーによる身体の動きを検知して、眠りのサイクルを記録してくれる。
深い睡眠と覚醒の周期は、山もあれば谷もある。
谷から山へと向かう曲線をクローズアップして眺めればそれは右肩上がりで、山から谷へと向かう曲線をクローズアップすればそれは下降線。
局部だけを見れば、まるで最近のビットコインの乱高下のようで浮かれたり落ち込んだりもするけれど、広い視野で俯瞰すればそれは周期というもの、自然そのもの、心配ない。
このアプリ、いびきも録音してくれる。まったくいびきを欠かない0分の夜もあれば、トータルで24分の夜もあった。
20日経てば自動消去されるが、いびきは再生もできる。
時おり再生してみるが、それはいつも「いびき」そのものでホッとする。
もしもいびきでないモノ、例えば、誰かの囁き、笑い声、うめき、叫び、壁をこするような物音だったら、いったいその夜なにがあったんだ!と余計な妄想が始まり、ホラー映画のネタとなり、いますぐプロットを書き上げねばならない。
このアプリ、目覚ましの時間をセットすると、その設定時間に近いもっとも眠りが浅いタイミングに、静かにアラームを鳴らしてくれる。リラックスした状態で自然と目が覚めるのを促してくれる。
しかし、この機能が役に立ったことがない。
設定時間の大体1時間から1時間30分前に、マイクで拾えないほど静かに耳元に忍び寄り、顔をつつき、起きるまで「起きろ!」とミャーミャー言う、しつこい奴がいるから。
Sleep Cycle alarmの目覚まし機能は、ネコがいる家庭にはおすすめできない。
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こいつが我が家のalarm cat