【宇野昌磨も銀!】に秘められた書店員の心をのぞいてみた
日本人選手が活躍する海外サッカーのスポーツニュースの常套句に、こんなのがあります。
「◯◯のパスを起点にゴールが生まれ、チームの勝利に貢献」
そのプレイの軌跡を見てみると、◯◯→A→B→C→D→E→そしてゴール!
そりゃまあ起点と言っちゃ起点でまちがってはいないですけど、いったい間に何人いるんだと。
それでも勝てばいいですが、負けたら負けたでこれまた恐ろしいまでのポジティブさで、なにがなんでも○○について語ろうとして、「試合には負けましたが、◯○は存在感を示しました」と。
平昌オリンピックが終わりテレビでの大騒ぎも落ちついて、と思ったら書店店頭には羽生結弦選手の写真集がどっと並んでいました。
書店では今が売りどき。興奮冷めやらぬうちにお客さんの足を止めなくてはいけません。
でもな、まだ写真集出てないし(多分)
売りたいものと(個人的・地元愛的に)訴えたいことが違うし、
その書店のPOP担当店員は悩んだことでしょう。
そこで生み出したのがこれ、【宇野昌磨も銀!】
短いその一文の前後に秘められた書店員の胸の内が透けて見えるようで愛おしくて、心の葛藤を想像せざるを得ません。
以下、店員さんの心の声
『羽生結弦選手の写真集入荷しました。あの栄光の金メダルの感動を写真を通じてもう一度みなさんどうか味わってください。でもね、ここは名古屋の書店。羽生選手もいいですが、宇野昌磨くんもお忘れなく。宇野くん単独の写真集はまだ出版されていませんが、【宇野昌磨も銀!】なんですよ。すごいことですよこれ。完璧な羽生選手ももちろん素晴らしいですが、最初のジャンプ失敗して笑っちゃった、なんて、宇野選手の魅力が今回のオリンピックで爆発しましたね。カワイ。そうそう宇野くんのお祖父さんは有名な画家なんですよ知ってます。お祖父さんの画集は2階芸術。日本画洋画のコーナーにございます。あわせて御覧ください』
それにしても、羽生選手も宇野選手も滑り終わった後、大量の汗をかいていましたが、その汗は我々の汗と成分が異なるんじゃないかと思えるほど透明で滑らかで、舐めても匂いなんかしないんじゃと思えるほどデオドラントな印象で、しかも顔には髭剃り後もまったくなく、羨ましい限りです。
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