同じものを見ても、ある者は「なっつかしーい」と言い、ある者は「カッワイイー」という。それはなにかといったら、昭和。
いったい何枚写真を撮ってしまったことか。
こんな場所が愛知県は北名古屋市にあった。
しかも無料。
お目当ては、内藤ルネに代表される特別展の「昭和のかわいいモノ手帖」というやつでしたが、いきなりの常設展でいきなりの足止めでいきなりのタイムスリップです。
中に入ると、「長栄軒のパン」の看板が目に飛び込んできます。錆びてかすれたその風合いがたまりません。
さらには所狭しと置かれた昭和のモノモノモノ。
あの頃だれの家にもあった、パッケージも、ゲームも、ジュースの瓶も、インスタントカレーも、土産物も、めんこも、時代を過ぎればなにもかもが「懐かしく」そして「カワイイ」の対象になってしまうというこの魔法。
お目当ての内藤ルネの展示は、思ったよりも少なく寂しかったですが、それでもその残念さを吹き飛ばすほどの充実の昭和の数々。
昭和の博物館というと高山の「高山昭和館」が有名だけど、こんな近くにもあるのです。あまり知られていないらしく、来場時他にお客さんはひと組の親子のみ。しきりと「なつかしーい」と母子が叫んでいました。
できるならば平成の、しかも女子たちがそこにいたならば、彼女たちが何を見て何に興味を抱きなんて叫ぶのかを知りたかった。
そうそう、地下一階の1960〜70年のクルマコレクションも見ものです。

学年誌が伝えた子ども文化史 昭和40~49年編 (ワンダーライフスペシャル)
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