え?あの動画そんな安い予算だったの?
そんなにお金かけてあの程度の話題?
九州つよいなぁ愛知よわいなぁ

モノ売る地方CM コト得るPR動画 日本中の心をつかむマーケティング戦略
- 作者: 鷹野義昭
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/09/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ここ最近のローカルCM自治体動画をこうして一冊のなかにまとめられると、
それはそれは玉石混淆千差万別多種多彩。
いろいろなことが知れます。
今さらですが、CMってやっぱ「数」ですね。
いくらがんばって作っても週一回深夜のオンエアだけじゃ存在しないのと一緒だし、
どうってことのないモノもじゃんじゃん目にすれば印象に残ります。
東京発のCM見てても、
なんでこんなにたくさんタレント使うの?
なんでわざわざこんな仰々しい設定・世界観(セット・CG)なの?
いったいいくらお金かけてるの?
派手にすることだけがクリエイティブかい?
のようなCMがあって見てて寒々としてくることがあります。
でもそれなりに表現の完成度(クオリティ)が高いから成立しちゃって、しかもオンエア回数多いから、スゴイ!って思い込まされてしまう。
グリコの江口愛実(人工アイドル)や造船番長の企画者・中尾孝年氏の「その企画、もっと面白くできますよ」という本で、東京発CM(の一部に関して)こんなこと書いてます。
企画アイデアが面白くなくても見るに耐えうるモノに仕上がってしまう。一流のスタッフが結集して、お金をかけて作ったものはクオリティが担保される。アイデアが面白くなくても、メジャー感が出る。しかも出稿量が多く目立つのでクオリティがあるように、大手の名がついてよく目にするとそれだけでスゴイ、と思いこんでしまう。クリエイターは一流の仕事をしたと勘違いしてしまう。
ですね。
数、数は武器。
どんなになんとも思っていない相手でも毎日何回も「好きだ好きだ好きだ好きだ」といわれたら段々とその気になっちゃうようなもんか、うん?
この本のなかで分析してます。
自治体PR動画の再生回数分布を。
千回未満が53%、一万回未満が85%、一万回以上が15%、10万回を超えるものはわずか6%。
しかも、千回未満のPR動画のほとんどは、製作者や関係者など身内による視聴カウントの可能性が高いとまでも。
オンエアにおける出稿量と同様に
PR動画における拡散はたいへん重要。
作り終えただけで終わり、の動画は作った側も虚しい。
ま、でも再生回数だけが全てじゃないところもあって、途中で離脱して最後まで見てもらえない場合もあって、かといって見てもらわなければ始まらないし、話題性だけじゃいかんし、再生回数増えてもそのあとに「売上げ」「「認知」なりなり「行動」が伴わないと、申し訳ない。
もうこれだけ自治体動画が氾濫していると動画だけが武器じゃないし、
ま、でも、自治体動画に少なくとも関係している方は読んでおくのがいいかも、です。
で、どうする?から、次なる取り組みをしましょう。