すべてのお母さんが「伝説のお母さん」だ!

ひとりは、理想の色〜スカーレット(緋色)を求めて炎に挑む。
ひとりは、復活した魔王討伐のために冒険の旅に出る。
 
ふたりはともに女性。
 
 
ひとりは、同じ陶芸家である夫の名声への意地か、自分だけの色を焼き付けようと借金までして穴窯での焼成を続ける。
ひとりは、出産したばかりの子どもを預ける保育所もなく、子育てに非協力的な夫を置いて、魔王討伐の冒険へと旅立たねばならない。
 
 
抱えているものは異なるが、戦う女性のドラマを同じタイミングで見ている。
「スカーレット」と「伝説のお母さん」
 
「スカーレット」は安定のおもしろさ。朝ドラトップ5に入りそうな勢いです。
 
 
 
 
先週から始まった「伝説のお母さん」は、RPGゲームの世界観のなかで、子育て、待機児童、ワンオペ育児といった問題をブチ込んでいるコメディ。
 
簡単にいうと、伝説の魔法使いと呼ばれたお母さんが、封印したはずの魔王が復活したため再び討伐に駆り出される。
でも、お母さんは出産したばかりでそうそう簡単に冒険には出られない。
子どもを預けようにも保育所は2年待ち、ならば夫にお任せようにも非協力的、実家も遠くて無理。
それでも魔王を倒すには伝説のお母さんの力が必要だ!
さあ、どうする伝説のお母さん!?てなドラマです。
 
小泉ポエム大臣の育休パフォーマンスよりもより実態をあらわにしている。
 
 
なんたって子どもを預けに行った保育所からはこんな台詞を返されるのだ。
 
「子育てを後回しにした人類の負け。おとなしく滅びましょ」

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現実世界ではなく、ファンタジー世界だから多少非現実的な強烈なセリフがあっても平気。
逆にそれが現実世界で苦しむお母さんたちには刺さる。
子育てを任せてきたお父さんたちにも刺さる。
 
 
少子化対策を後回しにしてきた政治家たちには……
 
う〜ん、
 
「女性は子どもを産む機械」「子どもを産んで国家に貢献しろ」「最低3人以上産むように」なんて発言をしてきたから、
マンガが原作だから、
ドラマだから、
って見ないだろうな。
 
 
 
 
 
ああ、ちょうど放送と同じ週の「スカーレット」で大久保さんも言っていた。
 
「家の中の仕事ができる女は、なんでもできる。家の仕事いうのは、生きるための基本やさかいな」

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「伝説のお母さん」は毎週土曜23:30〜。
第一回の再放送が7日(金)の深夜にあるみたい。見たい?
オンデマンドでも期間限定で無料みたい。見てね。
 
 
原作「伝説のお母さん」で、原作者・かねもとさんが書いているあとがきもいい。

 

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