どんなことでも終わりはある。どんな終わり方をするかだ。

 1111年はとっくの昔に終わってるし、次の2222年は冷凍睡眠でもしなくちゃ迎えられない。

ただ単にゾロ目、というだけで特別な年のように思えてその一年を過ごしてみたくもなるけれど、この時代に生きている人はみな、地上も半地下も関係なく等しくゾロ目西暦を体験できません。
 
ならば、一見ゾロ目っぽい2002年と2020年はどうだったか、どうなっていくのか。
 
 
2002年は日韓ワールドカップが開催された年。
鈴木隆行稲本潤一のゴールに多くの日本人が歓喜した傍ら、アメリカは東海岸サクラメントでは、ひとりの女子高生がこう言い捨てました。
 
「2002年が面白いのは数字の並びだけ」(映画「レディ・バード」)

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さあ、2020年。
2020年も面白いのは数字の並びだけになりそうな気配が漂っています。
 
まだ3月なのに、年末の国内海外10大ニューストップ3あたりが、もうすでにコロナ周辺〜パンデミック・経済大打撃・東京オリンピック〜で埋まってしまった、そんな感じです。
もしも、トップ1がコロナ関連でなかったとしたら、コロナを上回るナニかが残る9ヶ月で発生するとしたら、それはそれでもっと恐ろしい。

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この先50年後100年後、さらに2222年の歴史書に2020年はどう記述されるんだろうか。
コロナ一色?世界恐慌東京オリンピック中止?
 
 
80〜90年前の1930年代の日本は、一見軍国への道一色に思ってしまうのだけど、実際には百貨店が次々とオープンしたり、若者がカフェでデートしたり、町並みがモダンに変わっていったり、東京オリンピックが招致されたりと、一部では前向きな側面のある時代でもあったようです。
 
そりゃ確かに大きな部分で激震が走るような出来事があったらわかりやすく一色にまとめられてしまいますが、でも一部では変わらぬ日常があって、笑ったり恋したり飛んだり跳ねたりもしているのです。

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ただ、今回のコロナは、その一部の範囲がめちゃくちゃ狭くなっているから厄介。
 
笑ったりはじけたり踊ったりしたくてもその場が閉ざされている。
 
恋して抱きしめてキスしたくても接触にためらっちゃう。
 
友だちや先生との思い出を作りたくっても機会が失われている。
 
がんばれ!と応援したくても歓声を届けられない。
 
 
 
 
でもって個人的には、経済を回そうにも回せる余裕がなく、回そう!以前にいつか襲ってくるかもしれない将来への備えを優先せざるを得ない状況にとりつかれているのが実際で、1日4100円評価のフリーランスはホント厳しい。
しかも、4100円評価の対象外でもあるのだから。
 
 
 
だからまあせいぜい身近な範囲で日常を味わうしかなく、
毎朝の「スカーレット」に笑って泣いて、「映像研には手を出すな」のとてつもない想像力に鳥肌を立て、朝起こしに来る愛猫の肌触りに癒やされ二度寝をしている毎日です。

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「どんなことにも終わりはある。どんな終わり方をするかだ」(「復活の日」)

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問題は終わりに向かっていっているのか、始まったばかりかが、よくわからないってこと。

 

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