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行ったことはないけれど、大阪の万博公園に「ニフレル」という水族館があります。「生きているミュージアム」をコンセプトしたもので、はじめの頃は名前が思い出せなくて「アレ、アレだよアレなんだっけ」状態でしたが、後に詳しいコンセプトを知ったら、なるほど〜と、しっかりと名前が刻み込まれました。

www.nifrel.jp

「ニフレル」って、「◯◯に触れる」からきてるんですね。
「◯◯」の部分には好きなものを当てはめることができて、あら便利で心地よい。

 

地名や創業者名を冠したり、ちょっと響きのいい英単語を探してきて、または組み合わせて造語にしての社名やサービス名があるなか、コンセプトに基づく体感、気持ち、行動を主役にしたネーミングが増えてきたような気がします。


思いつくところでは、


大阪の水族館(生きているミュージアムがコンセプト)→ニフレル
楽したい楽だなぁで→ラクスル(印刷)
明日来るから→アスクル(オフィス用品)
運べるから→ハコベル(運送・配送)
頼めるから→たのめ〜る(オフィス用品)(生きている
書くのと読むので→カクヨム(小説投稿サイト)
民泊オーナーの手続きをする→とまれる株式会社TOMARERU
得意なことを売り買いできて→ココナラ
伝統茶のブランド→tabelタベル
やりたいことを仲間を募って実現させる→ココカラ
本の試し読み→ヨンデミル
イデアを実現したい。クラウドファンディング→「Makuake(マクアケ)」
就学前の子どもがいるママのためのWEBマガジン→teniteo(テニテオ)


「今日頼めば明日来るみたいなサービスがいいよな」「ここなら安心と思ってもらえるようなサービスにしたいな」「子どもと手に手を取って」と、気軽な会話のなかでつぶやいたひと言を見逃さず(聞き逃さず)それもらった!と社名やサービス名にしたんでしょうか。


「モノ」よりも「コト」の提供を主としている会社やサービスは、こんなネーミングの傾向が強いような気がします。
利用者の課題や問題を解決したいという気持ちに寄り添うと、一見なにを扱っているのか分からないカッコつけただけの社名よりも、自然と「共感系」に向かうのかもしれません。


そこで、(既にあるかもしれませんが)これから生み出すならば、ということで新しいサービス名を考えてみました。


スマホ時代のスマホに特化した映像サービス→「タテナガ(縦長)」
文書が苦手な人のための添削サービス→「テニヲハ(てにおは)」
高齢者の買い物代行→「オツカイ」
空き家の管理サービス→「カゼトオシ」
リア充の投稿だけ非表示にしてくれる→「ウンザリ」
恋人なんかいなくたって平気→「メンドウ(面倒くさいのメンドウと、よろしければ紹介しますよ面倒見ますよのメンドウの、ダブルミーニング)」
SNSの長文投稿にうんざりしたら→「ソクドク」
うちの会社にはプレミアムフライデーなんかありゃしない→「カッテニヤッテロ」
自分が撮った写真をカッコよく加工して欲しい→「オスダケ」
自粛期間中でも批判を浴びることなく夜のクラブ活動をしたい政治家向けサービス→「コリナイ」
なにを言っても、まあ年だからと許されるサービス→「ロウガイ」


そして、なんといってもお薦めは、
直接言わなくても意を汲んで替わってコトを進めてくれるサービス、これですな。

「ソンタク(忖度)」

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