タイトルの頭に「ゴダールの」って付いてるのはなんで?

2021年9月6日、ジャン=ポール・ベルモンドが亡くなりました。
といっても享年88歳だから現役時代を殆ど知らず、ずっと後になって見た「勝手にしやがれ」と「気狂いピエロ」ぐらいでしか、その動いている姿を知りません。
 
追悼の意でちょっと見返してみるか、といかないのは、両作品とも監督がジャン・リュック・ゴダールだからです。
ゴダールの映画ってきちんと最後まで見た記憶がほとんどない。
毎回必ずどこかで寝てしまっているような気がする。
 
勝手にしやがれ」も「気狂いピエロ」も、カッコいいんだよおしゃれなんだよスタイリッシュなんだよ、でも、どこかで寝てしまう。
よくわからないまま寝てしまい難しい映画、という印象しか残っていない。

 

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気狂いピエロ」に似たタイトルの小説「重力ピエロ」(伊坂幸太郎)のなかに、ゴダールの映画にまつわるこんな会話が出てきます。
 
 
ゴダールリア王」「ゴダールの探偵」「ゴダールの決別」「ゴダールの映画史」…なんでゴダールの映画って、タイトルの頭にいちいち、『ゴダールの』、ってつくんでしょうね。
 
「警告だよ。これはゴダールの映画ですよ、それを承知で観に来てくださいね。文句言っても仕方ありませんよ。そういうことじゃないかな」
 

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当然フランス語の原題には「ゴダールの」にあたる枕詞なんかついていないから、日本だけ、日本人に向けたものだけ、のタイトルなんだろうけど、面白いなぁ。
当時の宣伝や配給の人たちが、タイトルの頭に「ゴダールの」ってつけた理由は、案外伊坂幸太郎が書いている通りだったりして。
 
 
ちなみに、ジャン・リュック・ゴダールは、1930年生まれの90歳で、ご健在のようです。(2021.9.13現在)