今日4月16日は、川端康成の命日です。
実はですね、
川端という、
作家はですね…
若い娘が老人と添い寝をする「眠れる美女」
男が女性の片腕と一夜を過ごす「片腕」
美しい女を見かけると後を追ってしまう男の幻想を描いた「みずうみ」など、
健全なる教科書にはふさわしくない、耽美で偏愛に満ちた世界も描く、妖しげな作家でもあるのです。
そんな川端康成のなかでいちばん好きなのが、
『化粧の天使達・花』という、たった五行の掌編。
(写真の花は我が家に飾ってあったユリであり、文中の花・曼珠沙華とは一致していません。あしからず)
道のあちらこちらで、一年に一回スイッチが押される時限爆弾のように仕込まれた花たちは、男たちが通りすがりに見下ろすたび、密かにほくそ笑むのです。
ほれ、罠にかかったわ、と。
その花言葉は、色によって、情熱・再会・悲しい思い出・思うはあなた一人、があり、球根には毒もあるそうです。
ああ、おそろしい。
で、命日の本日16日夜、令和版「雪国」が放送されます。
脚本は、「カムカムエブリバディ」の藤本有紀、
演出は、「岸辺露伴は動かない」の渡辺一貴、とのこと。
予告編をみると妖しげでちょっと期待してます。