ミシェル・ゴンドリー✕iPhone7 こういうのを観ると‥

「Détour」というのは「寄り道」という意味だそうで、目的からちょっと外れた寄り道感覚で撮るにはiPhoneがとても良く似合います。
 
とはいうもののミシェル・ゴンドリーですから、シンプルな中にもな〜んかふわっと違和感のような、不安感のような、フツーじゃないぞ感が漂っていてついつい最後まで見てしまいます。
本編だけじゃなくiPhoneによる撮影方法いろいろも「知ってるわ〜」とすっ飛ばさず見続けさせてしまう、まさに寄り道力。
こういうのを観ると「よし、今度iPhoneで撮ろう」となりがちですが、この動画はiPhoneの動画だからiPhoneであって、それをそのまま水平思考でiPhoneである意味のない作品に「iPhoneで撮りましょう」となると、「なんでiPhone?お金取れないじゃん」という総ツッコミをくらうことになり、それでも!をくつがえす企画と演出が必要です。
 
 
1番よくないのはiPhoneである意味ないのに「この作品は全編iPhoneで撮影しました」をウリにしちゃうことで、「内緒ですが実はこれiPhoneで撮ったんです」と小さな声で聞こえないようにつぶやくほうがカッコイイ。
 
 
そんなことをいいながらも作り手としては一度全編iPhoneてのもチャレンジしたい気持ちがあるのはホントで、そのための「満を持して」を探し求めるいますがなかなかにこれぞ!というのが見つからない。
 
案外「予算ないならiPhoneで撮りましょか」が1番の「近道」かもしれませんね。へんに「寄り道」するよりは。