テレビ離れなんてもったいない〜「ヘウレーカ」遠藤秀紀さんのエピソードに感動して、そして
テレビ離れなんてもったいない。
テレビほど手軽な情報源はありません。
テレビほど親切な案内人はいません。
これいかがですか?
こちらはどうですか?
と次々と並べられるメニューのなかには
ときには時間のムダと思えるものもありますが、
それでもどんなものにだって
こちらがその気になれば
ネタやヒントが見つけられます。
課題や意識をエサにして釣り針を投げ入れれば
必ずなにかが得られる釣り堀です。
ときには嫉妬や焦りや奮起や、新たな課題さえも釣り上がり、立ち止まってしまうことだってあります。
毎週見ている番組に「ヘウレーカ」(Eテレ)という番組があります。
先日の「”へそ”はどうしてついているの?」の回で、
獣医学者で比較解剖学の遠藤秀紀さんが、
小学校時代のエピソードを話していました。
信仰と事実を明確に区別し、
自分が信じていることだけが正しいわけではない!と
語ることができる素晴らしい先生です。
この番組を見たすぐあと、「沈黙〜サイレンス」(マーチン・スコセッシ)を見返しました。
自分はまったくの無宗教なため、
「沈黙」は(遠藤周作の原作を読んだ時も映画をはじめて観た時も)<どうしてそこまで>の苛立ちしかありませんでした。
でも、遠藤秀紀さんのエピソード(19番目の言葉)
「この本にすがらないと生きていけない人が、地球には何10億人もいるんだ」
を知った後に「沈黙」を観ると、奇跡が起こらないのにすがってしまう人がいることにも、ほんの少し理解が及ぶことができたかと思ったりもします。
テレビから「沈黙」へ。
そして理解が難しかった「サピエンス全史」「ホモデウス」にもテレビは連れていってくれました。
虚構の物語を集団で共有するってこういうことなのかもと。
テレビはいろいろなきっかけを与えてくれます。
テレビなんて!と言ってると